胃カメラ
Gastroscopy
Gastroscopy
患者様からよくある質問として胃カメラは鼻が良いのか、口が良いのかと聞かれます。口のカメラは太くて辛い、鼻のカメラは細くて楽と理解されている方もおられますが、これは間違いです。
口から細いカメラを使えばよいだけです。口だから辛いという訳ではありません。鼻からでも口からでも、カメラはのどを通って食道・胃に入ります。のどを通るときに、反射（咽頭反射）が出るので辛くなるわけです。
一般的に、太いカメラの方が咽への負担が大きくなり辛くなります。しかしながら、太いカメラの方が実は診断力は高いです。太いカメラの方が画像は鮮明であり、医師の診断能はあがります。よって、口からのカメラの方が小さな病変は発見しやすい訳です。本来は検査の精密度をとるか、検査の負担をとるかによってどの内視鏡を使用するか？口から受けるか？鼻から受けるか？を決める必要があるわけです。（殆どの病院が医者判断で決めていますが）
当院では 患者様の御希望・過去の経験等を問診しまして、患者様のご希望にあわせたオーダーメイドの胃カメラ検査を組ませて頂きます。
消化器内視鏡専門医である院長が胃カメラを行います。下記の症状が疑われる場合は検査をさせて頂きます。
※バリウム検査
（矢印のところに胃がんがあります）
検診のバリウム検査で精密検査が必要と診断された方は当院にて二次検診させて頂きます。消化器内視鏡専門医である院長が胃カメラを行い診断させて頂きます。当院は、茨城県の胃がん検診登録精密検査医療機関です。神栖市等の二次検診も対応致します。健診結果を持参の上、ご受診ください。
ヘリコバクターピロリ菌が胃の中にいると、菌が慢性的な炎症を起こし慢性萎縮性胃炎という状態になります。慢性萎縮性胃炎自体は症状がないことも多いです。しかし慢性的な胃の炎症が胃がん、胃潰瘍のリスクになると広く知られております。消化器内視鏡専門医である院長が慢性萎縮性胃炎、胃の中のピロリ菌感染の有無を胃カメラで診断させて頂きます。
慢性萎縮性胃炎にてピロリ菌のいる患者様は、ピロリ菌感染症認定医である院長が除菌治療させて頂きます。保険外治療 自費診療となる可能性がありますが、除菌させて頂きます。ピロリ菌を治療すると胃酸の分泌量が回復し胸やけが起こることがあります。
ピロリ菌
慢性萎縮性胃炎（胃内視鏡画像）
下記の症状が疑われる場合、検査させて頂きます。
精密検査を御希望の患者様は経口による拡大内視鏡検査をお勧めします。病変を拡大視する内視鏡にて早期病変の発見を目指します。
富士フィルムメディカル
上部消化管拡大内視鏡 EG-760Z
特殊な画像処理をすることで、正常部と異常部の色調の差を出します。（BLI、LCIモード）色調の差でより精密に病変を観察することができます。病変を拡大することで小さな病変を観察でき、より精密な観察ができます。
通常（白色光）
LCIモード
BLIモード＋拡大視
BLIモード＋拡大視
負担の少ない検査を御希望の患者様は細径内視鏡の検査をお勧めします。基本的には、検査中に声が出せる鼻からの検査をお勧め致します。
写真のように 経鼻内視鏡の方が細く負担の少ない検査ができます。
富士フィルムメディカル
経鼻内視鏡 EG-740N
経鼻・経口
当院の内視鏡検査は、患者様が画像を見ながら受けて頂くことをモットーとしております。基本的には鎮静（眠る薬を使うこと）なしで検査を受けて頂きたいと考えております。しかし若い方や、経口の拡大内視鏡にて検査をする場合はのどの反射がどうしても強く出てしまい辛くなることがゼロではありません。ご希望がありましたら眠くなる薬を使う鎮静下にて検査させて頂きます。検査後はリカバリー室に戻って頂き御休憩して頂きます。
